オセアニア農業の歩み「畜産業界は正念場」
今週トップでは、オーストラリアの畜産業界が2030年までのカーボンニュートラル目標「CN30」を撤回したことを取り上げました。持続可能性戦略の大きな転換です。現実的な達成可能性やコスト負担、算定方法への疑念が背景にあり、業界の厳しい現状が浮き彫りとなりました。
しかし、今中国向け牛肉輸出は急増し、日本や韓国を上回る主要市場に成長しています。さらに、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉再開を機に輸出割当拡大への期待も高まっています。こうした輸出先に「環境対応で後退した」と受け止められないよう、より実態に即した取り組みを粘り強く続けることが不可欠です。温室効果ガスの排出量に関し、持続可能で現実的な取り組みを継続しつつ、国際競争力を保つための道筋が問われています。(本田歩)
投稿者プロフィール
最新の投稿
FROM OCEANIA TO JAPAN2025年7月3日第505品 マギー・ビアのアイスクリーム
豪主要農畜産地域の降水量2025年7月3日豪主要農畜産地域の降水量 6月26日~7月2日
編集長コラム「オセアニア農業の歩み」2025年7月3日オセアニア農業の歩み「畜産業界は正念場」
ことの葉2025年7月3日ことの葉「世界のSUSHI」