湖城の窓から「インドネシアとの関係」

西オーストラリア(WA)州とインドネシアの貿易関係を、如実に示すものは何か?という問いが、地元紙に載っています。

急速に発展する東南アジアの新興国では天然ガスや鉄鉱石の需要も高まっていますが、答えは資源ではなく、即席麺です。インドネシアの代表的な即席麺といえば、「ミゴレン」。日本の焼きそばに似た汁なし麺で、人口2億7,800万人の同国での年間消費量は130億食。1人当たり47食で、ほぼ毎週食べられている計算です。

この即席麺の原料が、WA州産の小麦。州の全輸出量の約4分の1がインドネシア向けという存在感で、今年はすでに250万トンが同国に輸出されています。中程度のタンパク質を含むWA州の小麦がウクライナやロシア産の低コスト品よりも好まれており、同州最大の穀物商社CBHは、自州の小麦と「ミゴレン」のマッチングを「天国の組み合わせ」としています。

そんなインドネシアが、オーストラリアの生体牛にランピースキン病が発見されたとし一部の輸入を禁止しています。

両国は輸出再開に向け協力するとの方針を発表していますが、まだ見通しは立っていないようです。「生体牛」もオーストラリアとインドネシアの良好な関係を示すようになるといいのですが。(編集長)

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