お好み焼きとOKONOMIYAKI
仕事後に夕食の献立を考えるのが苦痛で、食材宅配サービスを利用している。週1回その週の食材が届き、毎晩同封のレシピ通りに調理するだけ。
日本にも同様のサービスがあるが、大きな違いは多国籍国家ならではの献立の多様性だろうか。名前も知らなかった各国の料理に挑戦できる楽しさがある。しかし一番盛り上がるのは日本食の回だ。恋しいからではない。とにかく斬新だからだ。
ある日のメニューはお好み焼き。キットを開けるとジャガイモ、人参のピクルス、ふりかけが入っている。どうやら山芋、紅生姜、青のりの代わりらしい。半信半疑で作ってみると、出来上がったのは完全洋風Okonomiyaki。見事にオーストラリアナイズされている。オージー目線で世界を見ているような、日本語原作・英語翻訳小説を読んでいるような、不思議な感覚を覚えた。今週の日本食とされる「照り焼き豆腐丼」が待ち遠しい。(猫山)
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