豪の牛セールヤード、最大はQLD州ローマ
オーストラリアの牛のセールヤード(家畜売場)のうち、2021/22年度で最も多い取引を行ったのはクイーンズランド(QLD)州ローマ(Roma)のセールヤードだったことが、オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)が発表した2022年セールヤード調査で判明した。牛と羊の合計では、ワガワガ(Wagga Wagga)がオーストラリア最大のセールヤードだった。
全国のセールヤードにおける牛の合計取引件数は、378万4,496頭で、前年度から6.7%(24万頭)増加した。
セールヤードへの牛の供給が増加した州はQLD州(11.2%増)、◇ニューサウスウェールズ(NSW)州(15%増)◇ビクトリア州(7.8%増)◇タスマニア州(21%増)で、減少したのは西オーストラリア州(4.1%減)と南オーストラリア州(1.6%減)だった。
最大取引数を記録したローマの年間取引数は22万567頭で、前年から7.8%減少した。第2位のセールヤードはチャーターズ・タワーズ(Charters Towers)で、前年の5万頭あまりから17万492頭と202%増えた。3位はダルビー(Dalby)で16万1,792頭、前年から3.1%減少した。上位3位はすべてQLD州だった。
NSW州最大のセールヤードはタムワース(Tamworth)で、前年比23%増の12万4,863頭を取引し、VIC州ではレオンガサ(Leongatha)が16万202頭(前年比12%増)を取引し、州で最大のセールヤードだった。
MLAはまた、全国の牛群の再構築が成熟段階を迎え、現在は牛群維持に向かっている状況とした。また、畜産農家は依然として、特に若齢牛の高水準の価格から利益を得ているとも指摘した。
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