牛を撃て?
先日閉幕した国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では、メタン排出量を2030年までに20年比で30%削減する目標が掲げられ、欧州連合(EU)と米国、日本などが参加を決めたが、オーストラリアは参加を見送った。
メタンは二酸化炭素(CO2)の20倍以上の温室効果があるとされ、牛のげっぷや排泄物からも放出される。モリソン首相は、削減措置で酪農や畜産業界のコストが上昇すると指摘。ジョイス副首相は、メタンを削減する唯一の方法は「ライフルを手に取り、外に出て牛を撃ち始めるということだ」とセンセーショナルな表現で反対を表明した。
今や世界的に有名になったスウェーデンの環境活動家のグレタさんは、COP26の内容が「ブラー・ブラー・ブラー(無駄話)」だと痛烈に批判。不倫やセクハラスキャンダルで国民党党首の座を追われたものの、3年半後に党首に返り咲き、その間に2人の息子をもうけたジョイス氏との直接対決が見てみたい。(城一)
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