ことの葉「ふやけた朝食」
全粒小麦を固めたシリアル「ウィートビックス」に寄せるオーストラリア人の信頼は厚い。そのままかじれば口の水分を奪われ、まるで見た目共々段ボール箱を食べているような味気なさだが、牛乳でふやかしてフルーツを乗せるのが定番。幼児から大人までを支える国民食だ。
その存在感は食卓にとどまらない。英語で東西南北を北、東、南、西(NESW)の順に覚える語呂合わせは「Never Eat Soggy Weet-Bix(ふやけたウィートビックスを食べるな)」だ。子どもたちは地図と一緒に、ウィートビックスの食べ方まで教わるという。
ところが毎朝の食卓を見ると、大人も子どももそろってドロドロにふやかして食べている。結局あの語呂合わせは食べ方の指南ではなく、方角を忘れないための言葉遊びにすぎない。オーストラリア人は教訓よりも、おいしさの向かう方角をよく知っているということか。(岩下)
投稿者プロフィール
最新の投稿
FROM OCEANIA TO JAPAN2026年8月14日第561品 ベガのホイップ・ピーナッツバター
豪主要農畜産地域の降水量2026年8月14日豪主要農畜産地域の降水量 8月6日~12日
編集長コラム「オセアニア農業の歩み」2026年8月13日オセアニア農業の歩み「日米で分かれる牛肉需要」
ことの葉2026年8月13日ことの葉「ふやけた朝食」


