地声人語・湖城の窓から- vol.521
【地声人語】
ピクニック用品を買おうか迷っています。規制緩和で、ピクニックなら友人と集まれるとあって、ワインやグラスを倒れないよう支えて置けるテーブルや長時間座ってもお尻が痛くならない厚手のシートなどが欲しくなってきました季節が春なこともあり、まるで遠足や花見に行く前のようにウキウキした気分です。(花坊)
クッキング用品を買おうか迷っています。欲しいのは特に包丁です。日本で買ってきた刺身包丁が2本あるのですが、使ううちにそれらの欠点も見え始め、もっといい包丁があることを知ったのです。気分は美味しんぼです。まるで料亭職人の包丁のように、シャープで研ぎ澄まされた気分です。(西嵐)
ファッション用品を買おうか迷っています。ロックダウンも長引き、テレビ会議の画面に変化が欲しいなと思ったのがきっかけです。アフロのカツラにキラキラの上着などで、気分をアゲていきたいもの。もっとも、不真面目だと突っ込まれてしまうかもしれませんが。まるで浅草芸人のようにハイになった気分です。(尋助)
【湖城の窓から】
「植物由来飲料のゆくえ」
植物由来の食品が注目を集めています。茹でエビや鴨肉なども植物から作られ、「菜食主義だけど、たまには変わった物を食べたい」という需要を満たしています。乳製品でも植物由来チーズやアイスクリームを見かけるようになり、さぞや酪農家は気を揉んでいるだろうと思われます。
そんな中、市場調査会社ニールセンが、オーストラリアの小売市場の乳製品販売シェアを発表しました。昨年1年間で販売された乳飲料の76%は通常の牛乳で、16%が長期保存(ロングライフ)牛乳でした。そして大豆やアーモンド、オーツなどの植物由来飲料は8%にとどまりました。また、全世帯の98%が日常的に買うのは牛乳で、植物由来飲料を買うという世帯は2%だけだったそう。
業界団体のデアリー・オーストラリアはこの結果に一安心。「植物由来乳飲料は話題だが、消費者の大多数は牛乳を楽しみ、栄養価の高い食品とみなしている」というコメントを出しました。
しかしポイントは、植物由来飲料の購入層は牛乳に比べ若い世代が多いということ。子どものいない若者や、幼児のいる家族が主要購入層だとか。この先、消費のボリュームゾーンの交代で牛乳のシェアは減っていく可能性もあります。
話題先行と高をくくっていつか足下をすくわれないよう、準備が必要かもしれません。(編集長)
【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】
次回の国連気候サミット「国連気候変動枠組条約締約国会議」で、オーストラリアは各国から強い批判を受ける可能性があります。モリソン首相はこの会議に対し、ある行動を示唆しています。どんな行動でしょうか?(答えは記事中に)