新・たえこのワイン 第29回 Cleanskins Taster's Choice

【Cleanskins Taster's Choice Barossa Shiraz】

Dan Murphy's

オーストラリアのリカーショップに行くと、シラーズの人気の高さを改めて感じます。売られている赤ワインのうち半分近くがシラーズということも珍しくありません。他の品種と比べて倍以上の取り扱いです。世界的にもオーストラリア産シラーズのブランドは既に確立されており、その生産量は原産地のフランスに次ぐ世界2位を誇り、オーストラリアで最も栽培されている黒ブドウ品種です。

そんなオーストラリアワインを代表するシラーズですが、最も一般的で典型的なシラーズを試してみたいなら、リカーショップでブランド名なしで売られている「クリーンスキン(Cleanskin)ワイン」の「Barossa Shiraz」を買ってみると良いかもしれません。

クリーンスキンワインは、ブランド名がなくシンプルに品種、産地、年代だけが記されたボトルワインで、スーパーマーケットのプライベートブランドのようなものですが、その地域で作りすぎてしまったワインをノーブランドで低価格に売っているので、品質は決して悪くありません。その産地を代表する看板ワインを気軽に試せることと、ブランド名に左右されずシンプルに味の探求ができることが利点です。

さて、オーストラリアのシラーズ(特に南オーストラリア産)は、温暖な気候が手伝ってアルコール度数の高いフルボディー、酸味が抑えられたまろやかなものが代表的です。写真は、大手リカーショップで「Cleanskins Taster's Choice」という名前で売られているバロッサバレーの2012年シラーズです。プレゼントやお土産には向きませんが、ブラインドテイスティングをしたら、意外と高得点になる代物かもしれません。

入手しやすさ★★★★☆

バリュー★★★★☆

ブランド★☆☆☆☆

 

【駐在員のためのワイン講座】

【シャルドネ(Chardonnay)】

オーストラリアで最も栽培されている白ブドウ品種で、世界的にも白ブドウを代表する品種のひとつです。フレーバーの中に「バター」など乳製品が含まれることが多く、これは「マロラティック発酵」という乳酸菌を使った発酵を二次的に行っているからです。それに加え、オーク樽での熟成をさせるとフルボディーで複雑なアロマを持ったシャルドネになります。

全てのシャルドネが上記のような工程を経るのではなく、「マロラティック発酵」やオーク樽での熟成をしていないシャルドネもたくさんあり、そのようなシャルドネは「Unoaked Chardonnay」と表記して販売されています。

筆者は個人的にしっかりとオーク樽の香りのついたシャルドネが好きですが、オーストラリアのシャルドネはヨーロッパに比べて小さい樽で熟成するのでしっかりとした香りが付くのだそうです。

 

【ソービニョン・ブラン(Sauvignon Blanc)】

2009年にシャルドネの売り上げを追い抜き、オーストラリアで最も売れている白ワイン品種となったソービニョン・ブランですが、オーストラリア国内の栽培面積はシャルドネの3分の1以下です。

それでは、どこのソービニョン・ブランがよく売れているかというと——ご存知ニュージーランドのマールボロ(Marlborough)産です。あまりの人気に輸入ワインということさえ忘れ、オーストラリアワインの代表のような気がしてきます。日本へのお土産にOyster Bayのソービニョン・ブランを購入したことがある人も多いのではないでしょうか。

辛口で酸味が強く、草やアスパラガスに例えられるアロマが特徴です。

次回はリースリング(Riesling)、セミヨン(Semillon)、ピノ・グリ(Pinot Gris)について紹介します。お楽しみに。

 

 

投稿者プロフィール

公式SNSをフォロー