新・たえこのワイン 第24回 House of Arras
オーストラリアのスパークリングワインが最近、特にレベルアップしていると思いませんか?そもそもオーストラリアがスパークリングワインを本格的に製造し始めたのは第二次世界大戦後と歴史が浅いのですが、過去10年でタスマニアなど冷涼地では急成長を遂げています。
スパークリングワインとひとくくりにしても、高額かつ高品質のものから、ソフトドリンク並みの安さでカジュアルに楽しめるものまでさまざまです。なぜそれほどまでに価格と品質の差が出るのでしょうか?それは製造方法によるものが大きいです。今回はオーストラリアでスパークリングワイン製造に使われている4つの方法を説明します。

◆トラディショナルメソッド
(traditional method)
スパークリングワインの製造方法の中で最も古いのがこの方法です。「シャンパン」として販売するスパークリングワインはこの方法で製造するのが基本です。特徴は、第二醸造を瓶内で進め、酵母菌によって炭酸ガスを発生させること、そして販売まで同じ瓶を使うことです。
最も高品質なスパークリングワインができますが、手間がかかるので高額になります。
◆トランスファーメソッド
(transfer method)
トラディショナルメソッドと似ていますが、瓶内での第二醸造が終わると一度タンクに入れ替え、フィルターを通して新しいボトルに詰めます。トラディショナルメソッドでは、瓶内で死んだ酵母菌をボトルネック部分で凍らせて取り除きますが、トランスファーメソッドでは、フィルターをかけるので比較的、安価に仕上げられます。
◆チャーマットメソッド
(Charmat Method)
この方法はタンク製法とも呼ばれます。第二醸造をタンク内で行ない、フィルターにかけてボトリングします。
◆カーボネーションメソッド
(carbonation method)
この方法は最も安価かつシンプルで、通常のワインに二酸化炭素を注入します。酵母菌を使いませんので、独特の風味はありません。オーストラリアでは、この方法のスパークリングワインは「carbonated(炭酸化処理)」とラベルに明記する必要があります。
以前、勉強会でテイスティングしたスパークリングワインで参加者から最も高評価だったのは「House of Arras」です。「House of Arras」はタスマニアのスパークリングワインでは最も有名なワイナリーだと思います。ワイン評論家ジェームス・ハリデー氏の選ぶオーストラリアのトップスパークリングに選ばれているほか、新聞や雑誌に多く取り上げられています。世界でもトップクラスのスパークリングワインにも負けないくらいの高品質でありながら、価格は中間くらいに抑えられているところがお勧めポイントです。
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