第21回 Brown Brothers

【Brown Brothers】
Milawa VictoriaTel: (+61) 3 5720 5540
Hand-Crafting Wines Since 1889 | Brown Brothers
Brown Brothers have been hand-crafting wines since 1889. Made for all kinds of adventurous spirits, open the door to a new experience with Brown Brothers.
前回はイタリア原産のブドウ品種について書きました。では、オーストラリア原産のブドウはあるのでしょうか。
実は、豪科学産業研究機構(CSIRO)の研究とワイン用ブドウを専門に栽培するヴィティカルチャリスト、ワインメーカーの研究で200種類以上もの新しい品種がオーストラリアで試験栽培されています。その中で商品化され、消費者の元に届くのはほんの数種類ですが、ブランディング、環境への適応を考えるとオーストラリアに最も適した品種を開発するというのは重要なことでしょう。
現にワイナリーのMcWilliam's Winesから商品化が実現した「Tyrian」は、カベルネ・ソービニョンと同じだけの水を与えた場合、収穫できるブドウはカベルネ・ソービニョンの約2倍もあります。つまり、収穫量で考えるとTyrianはカベルネ・ソービニョンの約半分の面積で栽培しても同じ収穫量が確保できるので非常に効率の良い品種といえます。ブランディングという点ではどうでしょうか。McWilliam's Winesから、Tyrianのリザーブが発売されていますが、まだ一般向けまで広がってはいません。
ブランディングで成功しているオーストラリア原産の品種といえば「Sienna」があります。この品種もCSIROとワイナリーBrown Brothersとの協力で商品化されました。もともとフルーティーで飲みやすいワイン作りを得意としてきた同ワイナリーにマッチする甘口の赤ワインに仕上がっています。マーケットの対象を女性にフォーカスするように小型の瓶売りを始め注目を浴びました。
■中国は伸びしろのある市場
最近の中国でのワイン人気も追い風となりそうです。オーストラリアのワイン関係者は中国市場を非常に有望だと考えており、中国はワインに対してこれから伸びしろのある若い市場と捉えています。ワインにあまりなじみのなかった人たちにも受け入れられやすい、フルーティーなワインということで、Siennaは海外での販売にも期待できる品種です。
さて、Brown Brothersのワインはオーストラリアの酒屋であれば必ず仕入れているというほど定番のワインです。今回は同ワイナリーのSiennaを試飲のため探しましたが、難なく見つけることができました。このように入手のしやすさも魅力のひとつかもしれません。フルーティーなワインということで、売り場はスパークリングワインやモスカートの近くが多いでしょう。
フルーティーなワインは食事とのマッチングが難しいのですが、こちらも甘口であるチキンの照り焼きサラダと合わせてみました。しかし、Siennaは想像以上の甘口でした。もっと個性の強いインド系の料理、例えばバターチキンでも良かったと思います。もしくは、カクテル感覚で飲むくらいが良いでしょう。一般的な「赤ワイン」のカテゴリーには入らないくらい甘口であることを覚悟してお試しください。
フルーティー度 ★★★★★
女性向け ★★★★☆
お土産向け ★★★☆☆
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