第14回 Eden Road Wines
【Eden Road Wines】
3182 Barton Highway Murrumbateman NSW 2582
Tel:+61 2 6226 8800
http://www.edenroadwines.com.au/
ボトルショップで、何の気なしに選んだシラーズをレジで支払いをしている時に店員のひとりが「これは良いワインだよ、先週ちょうどワインメーカーのニック・スペンサー氏が来店していたんだ。うちでは最近取扱い始めたけど、客に好評だ。君は良いワインを選んだ」と話してくれました。
Eden Road Winesはニューサウスウェールズ州のキャンベラの近くにあります。近くという表現は正しくないかもしれません。「どの地域に属するか」ということでは「キャンベラ」ですが、ワイナリーはキャンベラから180キロも離れたGundagaiにあります。同地にはオーストラリアでも南オーストラリア州のクナワラなどで見られる赤土「テラロッサ」があり、これがワイン用ブドウの栽培に大変適しています。テラロッサの土壌で育った有名なワインにはクナワラのWynnsやParker Estateがあり、大型ワイナリーの多彩な商品の中でも特に高級なワインを造り出しています。
さて、Gundagaiの気候は内陸部の高地であるため乾燥しており、夜間は冷たい風がブドウ畑を吹き抜けます。この乾燥と冷涼な気候でリースリング栽培にも大変適している同地は、上質のシラーズとリースリングを得意とします。冷涼であっても霧が吹きつけるような冷たく湿った気候はピノ・ノワールの栽培が盛んでそのような気候の中でシラーズを育てると、また違った印象のシラーズに仕上がるのが面白いところです。
また、同ワイナリーのシラーズは製造工程において30%をフレンチオーク樽で、残りをステンレスで熟成させています。ワインメーカーのニック氏がこのワインを「ワインメーカー用のテーブルワイン」と称しているように、合理的でありながらプロフェッショナルをも納得させ得る上質のワイン」という位置づけです。
テイスティングノートは、まずスパイシーなアロマが印象的でタンニンの強いシラーズを想像させるのですが、意外とフルーティーで口内に残るのは「味」の印象よりもむしろ「香り」です。ブラックカラント、ブラックベリー、ラズベリーの香りにシナモンナツメグなどスパイシーな香りが合わさっています。一緒にテイスティングをしていた友人は「物足りない感じがする」という感想でした。おそらく、もう少しオークの香りとタンニンが強いシラーズを予想していたのでしょう。料理を合わせるならスパイシーなキャラクターを利用して、北京ダックやココナッツを使ったカレーなどアジア料理に合いそうです。
ユニークな生育環境 ★★★★☆
味の印象 ★★☆☆☆
香りの印象 ★★★★☆
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