第109回 Wallambah Vale Wines

2692 Wallanbah Road, Firefly,
NSW, 2429
Tel:+61 2 6559 1784
stephenheap@live.com.au

子供の頃、父が庭にブドウの苗を植えた。ワインを造りたかったのだが、果汁の糖分が低すぎて失敗してしまった。また、病気にかかってしまった木もあり、果実の味や見た目はともかく、ブドウを十分に実らせること自体難しかったという。

反対に、豪州のワイナリーで収穫期を迎えたブドウは小粒で種もあるが、糖分が濃縮されて甘く、力強い味がする。この力強さは豪州の気候がブドウの生育にぴったりの環境だからだろう。ワイナリーに宿泊すると、昼間は照りつける太陽が刺さるように暑いのに、日が沈むと急に冷え込み、明け方には霜が降りそうなくらい寒い。この寒暖差と乾燥がブドウを甘やかさず、濃厚な果汁を生み出す。また、寒さは木の病気を防ぐのにも一役買っている。昨年Wallambah Vale Winesを訪れた時、オーナーは「明け方に丘の上から冷たい空気が吹き込んでくることによって、ブドウの木は病気の原因となる菌を減らすことができる」と言っていた。同ワイナリーは2008年にオープンしたばかりだが、環境に恵まれているおかげで十分な量のブドウを収穫できたのだという。

「餅は餅屋」じゃないけど「ワインは適した環境で作るのが一番」。ということで、父には豪州産ワインを買ってあげよう。

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