第157回 Ivanhoe Wines

久しぶりに友人の家で再会を果たしたのは、2年前にプレゼントしたリーデル「オー・シリーズ」のシラーズ専用グラス。豪州産シラーズが大好きな友人は大切に使ってくれていた。薄氷のようにデリケートなグラスなので、食器洗浄機ではなく丁寧に手洗いしてくれているという。

この日持参したのはIvanhoe Winesのシラーズ。同ワイナリーの会員になった関係で在庫を大量に買い取ったものだった。当然、自宅でもテーブルワインとして頻繁に飲んでいたものだが、専用グラスに注いでもらうと香りも味も違ってくるから不思議だ。グラスの底に手を添えると少しワインが暖められ、アロマがグラスの中に充満するようにデザインされている。

専用グラスでいただくシラーズで優雅な気分に浸っていたところ、友人が横からグラスをつついて倒そうとするではないか。「危ない!」と思わず手を出したが、「オー・シリーズ」のグラスはだるまのようにコロンと斜めに傾き、中のワインは無事だった。もちろん勢いをつけて転がしてはいけないが、そっと指で押すと起き上がりこぼしのようにゆらゆらと動く。少量のワインなら、グラスを傾けた状態で数分おくだけでデキヤンタの代わりになるという。ここまで研究し、活用してくれているのならプレゼントしたかいがあるというものだ。

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