第176回 三次ワイナリー(上)

豪州に移住してから、早いもので5年になる。ワインファンになったのは、豪州に来てからだ。それは日本では、ワイン以外にも飲み物が豊富にあることと、豪州の「BYOシステム」があることが大きい。また、豪州のワイナリーが観光地化に成功しており、生産者を身近に感じられることもあるだろう。
前置きが長くなったが、つまりはこれまで日本のワインを飲む機会がとても少なかったのだ。日本のワインは、コンビニに並べられているような安いブランドというイメージが先行していた。それに気がついたのは、先日初めて日本のワイナリーを訪問し、かつてのイメージが払しょくされたためだ。
訪問したのは広島県の内陸部に位置する三次(みよし)市にある「三次ワイナリー」。三次市と三次農協によって94年に創業したこのワイナリーは、先月で17周年を迎えた。広島県三次市は高級ブドウ「ピオーネ」の産地として有名だ。当然、ブドウの育成に適した土地であることは間違いないが、気候の特徴は霧が多いことだ。三次では江ノ川、馬洗川、西城川という三つの川が合流することから、「水が巡る土地」と言われる。
豪州のワイナリーと共通する部分、異なる部分、目からうろこの連続だった三次ワイナリーでの訪問風景は、次回以降お伝えしていきたい。
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