第178回 三次ワイナリー(下)

【株式会社広島三次ワイナリー】
広島県三次市東酒屋町445番地の3
TEL:+81 82 4640 200
Email:wine@miyoshi-wine.co.jp
http://www.miyoshi-wine.co.jp/

三次ワイナリーの看板ブランドに「TOMOE」シリーズがある。この名前は、三次で三つの川が合流するという「三つ巴」からつけられたそうだ。私も試飲してみたが、その中でも「新月」と名付けられたシャルドネが最も印象に残っている。

「新月」という名前のとおり、このシャルドネは9月の新月の夜に収穫される、ナイトハーベストの一品だ。ナイトハーベストの日は、同社の社員が総出で夜中にブドウを収穫し、休む暇なく仕込む。そのスピーディーな作業でブドウを劣化させることがないのが最大の利点だ。しかし、通常の手摘みでさえも大変な作業を夜の暗がりの中で電球の明かりを頼りにおこなうのだから、その苦労は想像以上だろう。

試飲したのは、その貴重なシャルドネ「新月」の2009年もの。グラスを鼻に近づける手前からほのかなアロマが漂う。飲んだ後の余韻が長く、それが消える前にまた一口飲みたくなるようなワインだ。オークの香りもあるが、重すぎずデリケートな感じ。10年の日本国産ワインコンクールで銅賞を受賞した。

9月の新月の夜には、恒例となったナイトハーベストが行われるだろう。その様子を実際に見てみたいものだが、ここからはできないので夜空を見上げて今年の出来を占おう。

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