第24回 植林通じた啓蒙活動!動物好きのフィオナさん

動物が好きで、動物保護を目的に植林を始めたフィオナ・マキュイグ(Fiona McCuaig)さん。昨年10月に初めて実施したユーカリ1,000本を植える植林イベントは、子ども約25人を含む85人が参加し、大成功を収めた。 植林を通じて動物保護の大切さを伝え、さらに消費者として食品の背景を正しく知るためのきっかけを提供したい、と語るフィオナさんに話を聞いた。
ニュー サウスウェールズ州南部ボダーラ(Bodalla)で午前9時から12時間行われたこのイベントは「ユーカリのミステリーサークル(Ecualyptus Crop Circle)」を作ろうというユニークなもの。一番の目的は鳥が外敵から身を守りながら森と森を行き来できるよう、草地に木を植えて鳥のための「木の通 路(bush corridor)」を作ること。通常は木を直線状に植えるが、それではおもしろくないと、円環を積み重ねた形に沿って植え、それを複数つなげた。「5年 後に空から写真を撮ればミステリーサークルのようになっている」という。
そのほかにも同イベントを通じ、自然豊かなボダーラを訪れ る機会や環境保護活動への参加機会、動物保護などについて話し合う土台を提供したいそうだ。例えば、イベントの昼食には卵や乳製品も使わないビーガン(完 全菜食主義)食を提供し、「動物を殺さなくてもおいしいものが食べられる」ことを知ってもらう。とはいえ、菜食主義を強要するのではなく、どのように食肉 が処理されているのか、どのような肉を選べばいいのかなどの話し合いのきっかけにしてもらおうという考えだ。夕食にはビーガン食と、ユーカリの葉を使って 調理したラム(子羊)肉を提供した。フィオナさんは肉を食べるが、適切に飼育、処理されたものしか買わないという。バンドの生演奏なども取り入れ、楽しい イベントにすることを心がけた。

植林という重労働が受け入れられるか不安だったが、イベントを開催して一番驚いたのは「参加者が楽しんで熱 心に取り組んでいたこと」で、「特に飽きやすい子どもが作業に没頭していた」のが嬉しかったという。熱心な参加者が集まったことについてフィオナさんは 「環境を守るために何かしたいが、なかなか機会がないという人が多い」と考える。車をボイコットするなど極端な手段と比べると植林は安易な解決策かもしれ ないが、その分手が付けやすいため、何もせずあきらめるよりも、まず参加してみることが大事だと語る。
フィオナさんは不動産開発の修士号を 取得し、16年間不動産業界で働いている。「環境(保護活動)では食べていけないし、動物はまだ小切手を切ることができないしね」と笑うが、フルタイムで 働きながらの植林活動は簡単ではない。さらに家畜の保護活動や動物園支援など、フィオナさんの活動は幅広い。
植林は成果が見えるのがまだ先だが、1年ごとの状況を参加者に通知しつつ、今年か来年には第二弾を行う予定だ。
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