検疫に言い訳は無用
中東からシドニーへの帰国便で、着陸間際に初めて見る機内ビデオが流れた。映画を遮り画面に映し出されたのは、さまざまな国籍の老若男女が代わる代わる「Sorry」と謝る様子。それに対し空港の検疫職員が「Don't be sorry, just declare it(謝らなくていいから、申告しなさい)」と呆れた様子でスローガンを口にする。
禁止製品を持ち込んだ旅行者が「除菌スプレー済みだよ」など苦しい言い訳を披露し、「言い訳はいいから」と何度も厳しい口調で繰り返す職員。他国でも機内アナウンスがあるケースなどは多々あったが、強制的にビデオが流れたのは初めてだ。
さすが世界有数の厳しさを誇る検疫局だ…と驚いたが、無申告の到着ゲートを抜けた後に生のリンゴをバッグから取り出し丸かじりする親子を目撃した。明らかにアウトだが、ビデオに登場した事例が生きた魚や根に土がついた植物など極端だったので、リンゴ程度なら大丈夫だと逆に勘違いさせてしまったのだろうか。(松子)
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