文化の壁
オーストラリアは多国籍社会で、異国料理のレストランが多い。先週は友人と南インド・スリランカ料理のレストランを訪れた。
コースのメインは、ラム、ポーク、マメの3種類のカレーで、加えてビートルートの入ったピンク色のヨーグルトソースも出てきた。これぞ家では作れない異国料理を食べる醍醐味。マヨネーズの味がする茶色のソースのかかったコロッケやジャックフルーツのシャーベットのデザートなど、2時間かけて料理を堪能した。
ただ、コース1品目で、ゆでたそうめんがせんべいのように薄い丸の形にされたものに、ソースをかけて巻いて食べてと説明した後、「手で食べてね」と付け加えたウエイトレス。ナンを手でちぎってカレーにつけて食べることは平気だが、明らかに手が汚れると思われる料理をわざわざ手で食べることに抵抗感を示すわれわれ異国人。料理は堪能できたが、それをたしなむマナーまでは堪能できなかった。(弥生)
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