第452品 シドニー・ビアー・コーのシドニー・ビアー

シドニーの色、スカイブルーが目印

今回は醸造企業シドニー・ビアー・コーのクラフトビール「シドニー・ビアー」をご紹介します。

同社は「シドニーを代表するプレミアムラガーを製造する」というシンプルな目的で設立されました。生活コスト高の現在クラフトビール業界は厳しい状況が続きますが、2016年に創業した同社は成長中。新興メーカーながら販売拠点は350カ所を超えました。その中にはシェラトンやハイアットなどの高級ホテル、ロックプールやアイスバーグスといったファインレストラン、オペラハウスやシドニー空港といった地域アイコンなどが含まれ、まさしくシドニーの顔となっています。同社のキャタロール会長は「我われのターゲットは醸造所ではなく、ブランドを構築すること」と述べています。

同社が黒字化するのは2年後とみられていますが、今後はプレミアム・ブランドとしての地位を確立しつつ、ボリュームゾーンにも展開する予定です。同時に中国やシンガポールにも輸出する計画を立てています。今年これまでに資金調達ラウンドを実施し、目標を3割上回る600万豪ドル(1豪ドル=約104円)以上を得たとみられます。さらには米国カリフォルニアで醸造を始めるプランもあります。

そんなイケイケのブランドですが、味は雑味が少なくクリアで、どちらかと言えばクラシックな風味です。

小売りは6本パックで18豪ドル。シドニー訪問の際や、シドニーに遊びに来た家族や友人をもてなすのにも。(尋助)

公式SNSをフォロー