「食料安保」は錦の御旗か

生産者優遇の農水予算膨張 アグリラボ所長コラム

ウクライナ戦争など「有事」を受けて、国の予算は防衛費を中心に大きく膨れ上がる。2023年度予算の概算要求は110兆円を突破した。農林水産省の予算も例外ではない。食料安全保障を名目に大幅に増額される。しかし、本コラムで再三指摘しているように、食料安保は幅の広い概念であり、国民にとって何が課題なのか具体的に詰め、施策の優先順位を明確にしなければ、生産者だけを優遇する「つかみ金」の批判を招きかねない。

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