有為転変
第193回 国家は人口をどう増やすべきか(5)

少子化を食い止めた先進国として、フランスやドイツのほかにはスウェーデンも有名だ。スウェーデンの出生率は1983年に1.6まで下がったが、現在は1.84まで回復した。一時は2.0を超えた年もある。 スウェーデンでは、早い段 […]

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第192回 国家は人口をどう増やすべきか(4)

日本経営者団体連盟が90年10月に実施した「働く女性の意識に関する調査」というアンケート(回答者3,400人以上)では、「子供を欲しくない」と答えた女性は8.8%で、「2人欲しい」が53.2%、「3人欲しい」が20.4% […]

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第191回 国家は人口をどう増やすべきか(3)

日本では、働く女性が子供を産んで育てる環境の改善は遅々として進まず、保育園の待機児童の問題は何年も放っておかれた。その間、結婚世代の若者は疲弊し続けた。バブル後の景気低迷が長引くまま給与も物価も上がらず、生活費に窮した若 […]

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第190回 国家は人口をどう増やすべきか(2)

さて、9月1日付の前回(第189回)で、40年後のオーストラリアの人口見通しを見てきた。では一方で、日本の40年後の人口はどうなっているのだろうか。内閣府の高齢社会白書(令和5年版)や総務省などの調査を基に予測を挙げてみ […]

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第189回 国家は人口をどう増やすべきか(1)

オーストラリア財務省がこのほど発表した第6次世代間報告書(IGR)に注目している。これは、人口動態による国内経済や財政への今後40年の長期的影響を予測したもので、通常5年おきに発表されている。政府は毎年これを基に新年度財 […]

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第188回 左傾化するオーストラリア

中国が、米国主導の対中包囲網からオーストラリアやニュージーランド(NZ)を引き離し、環太平洋連携協定(TPP)入りを進めるため両国を自国側に引き寄せようとしている。今回NZのヒプキンス首相が訪中したことで、オーストラリア […]

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第187回 岸田首相はなぜ訪豪を中止したのか

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第186回 ソロモン諸島が南太平洋の中心になる日

ソロモン諸島が近年、大国間の外交戦にもまれている。同国は、オーストラリアやニュージーランドの警察部隊が駐留して治安維持をまかなってきたが、最近は中国がソロモン政府首脳に触手を伸ばしており、それが西側諸国に警戒感を抱かせて […]

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第185回 2つの違和感

オーストラリアではこの1週間、どのメディアを見ても原子力潜水艦のニュースでもちきりだった。オーストラリアと米国、英国の3カ国首脳が、安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に関する詳細な計画を発表したことだ。筆者はこれら […]

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第184回  大使の役割とは

2000年代半ばに、当時筆者が駐在していた香港で、日本の内閣安全保障室長を務めた故・佐々淳行氏の大規模な講演会があったのを覚えている。その質疑応答で、佐々氏は「外国の大使に赴任した日本の外交官は、国益を省みず、赴任国にへ […]

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