オーストラリア & ニュージーランドの農業・食品ニュース
地球の食料庫、豪州&ニュージーランドを読む
元ウェルス編集長が語るオーストラリアの農業論!
最終回の今回は、筆者がライフワークとしてきた都市農業の普及について書いてみたい。
農業に必要なものは、農地や労働力、水資源、種子……などたくさんあるが、あまり注目されていないものがある。
オーストラリアはアジアの食糧庫になれる─。
オーストラリアではフリーレンジと呼ばれる養鶏方法が市民の支持を得ている。
シドニーの中央ビジネス区(CBD)にあるわがオフィスでは、ガが昼間でも飛び交うくらい多く見かける。
オーストラリア連邦政府が今年、農業生産から消費者までのサプライチェーンに関する初の長期的な食糧政策「全国食糧計画」を発表したのをご存じの読者も多いだろう。
都市農業の概念には、都市の中と都市を取り巻く郊外での農業が含まれる。
都市での食糧生産を考えるなら、コミュニティーガーデン(市民農園)の存在は欠かせない。
食糧安全保障の定義を大まかに言うと、「すべての人が、健康的に生活するために必要な食糧をいつでも入手できること」(国連食糧農業機関)だ。
食糧安全保障の大きな課題の一つに、スーパーマーケットの寡占がある。
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