豪の牛肉業界が転換点 牛頭数増加へ、収益に不安も
オーストラリアで成牛の解体処理数が前年水準を下回ったことや、気象庁が発表した5~7月の例年以上の雨の予報を受け、減少を続けていた牛頭数に増加の兆しが見られることが、オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)の最新報告書によって明らかになった。
3月の牛肉販売急増、パニック買いが追い風
オーストラリアで新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費者の「パニック買い」が進む中、3月の牛肉の小売販売量が28%増加したことが、調査会社ニールセンの統計で分かった。
牛の内臓肉価格が急上昇、皮革は下落
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)を背景に世界中で食料不足の懸念が高まり、オーストラリア産牛の内臓肉や副生物(精肉以外の可食部分)価格が急激に上昇している。
高まる期待!WA州穀物豊作の見込み
西オーストアラリア(WA)州穀物産業協会(GIAWA)は、今シーズンの穀物生産について、今週中に降雨があり、25日のアンザックデー以降の4週間でも適度な雨が続いた場合、豊作になるとの見込みを明らかにした。
穀物業界データベース、コロナで再注目
新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として濃厚接触を避けるやり取りが増える中、オーストラリアの穀物業界では、生産者の情報を単一のデータベースにまとめたナショナル・グローワー・レジスター(NGR)の価値が再確認されている。
グレインコープ新CEO、穀物不足の懸念一掃
オーストラリア東部州最大の穀物商社グレインコープのロバート・スパーウェイ新最高経営責任者(CEO)がこのほど、次の穀物収穫が始まるまでの間、国内向けに十分な穀物供給が可能との見方を示すとともに、豊作が期待できる今年の冬作物の収穫に向けて準備を進めていることを明らかにした。
食品安全保障でコメは「控え目」、生産者反論
オーストラリア農業資源経済・科学局(ABARES)は、これまでに発表した食品安全保障に関するリポートの中で、コメ生産の果たす役割は「控え目」だとした。
酪農業界団体、自信表明「集荷は途切れず」
コロナウイルス感染症の広がりで、牛乳の供給過剰状態が進み、生乳の廃棄を余儀なくされる生産者が世界的に増加している中、オーストラリアの酪農業界団体は「国内のサプライチェーンはリスクが少ない」と自信を示している。
乳牛自動搾乳システム、情報共有で理解進む
オーストラリアの酪農業界では、10年前には「未来的」と考えられていた自動搾乳システム(AMS)を導入する農家も増え、その経験や成果を共有するプロジェクトを通じて理解が進んでいる。





