情報の産地
「英国の有名シェフが、マクドナルドを相手取った裁判で勝訴し、『肉』の正体が判明した」というニュースが日本のSNSを賑(にぎ)わせた。このシェフのジェイミー・オリバー氏はオーストラリアでも大手スーパーの広告塔を務めるなど有名人。記事のリンクを開いてみたが、飛び先は聞いたことも無いサイトだ。
参照元の不明さや言い回しの稚拙さ、デザインから漂う素人臭さなどサイト全体から明らかに怪しいと感じ、独自に他国のニュースなどを探したものの、裏付けとなる情報は出てこなかった。
数日後やはり偽ニュースの可能性が高いと他メディアが指摘し事態は収拾したが、驚いたのは、著名人など情報リテラシーが高い層が内容を疑うことなく積極的にシェアをしていたことだ。食の産地は多くの人が関心を示すようになってきているが、偽ニュースがはんらんする今日、食だけでなく情報の産地も意識していかなければならないとあらためて感じた。(松子)
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