第37品 ユニビックのアンザックビスケット
オーストラリアでは、毎年4月25日はアンザックデーの祝日です。第一次世界大戦でオーストラリア・ニュージーランド(NZ)連合軍兵士が死傷した、トルコのガリポリの戦いを記念していますが、現役・退役軍人をたたえる日でもあります。この時期にスーパーマーケットの店頭に並ぶのが、ユニビック(Unibic)ブランドのアンザックビスケット。年間を通じて販売される定番菓子ですが、アンザックデーが近くなると、通常の袋入りに加えて、缶入りの限定品も発売されます。
このビスケット、なぜ特別なのかというと、第一次世界大戦中に家族や恋人が兵士に送ったビスケットのレシピを基にしているからです。当時は砂糖なしの素朴なものでしたが、現在販売されているものはおいしく改良されています。起源は分かっておらず、オーストラリアとNZがそれぞれ「元祖」を主張しています。
筆者が購入したのは、300グラム入りで価格は2豪ドル(1豪ドル=約86円、価格は調査当時)とお手ごろ。オート麦や乾燥したココナッツを使っており、固めなので、ブラックコーヒーと一緒に食べるのが好きです。
同社のアンザックビスケットは、1999年にオーストラリアの退役軍人団体RSLから「お墨付き」を受けており、売り上げの4%はRSLに寄付されています。(葉羽)
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