第7回 Sturt Highway(アデレート近郊~ウェントワース)編
1.今回紹介する道
(前回はニューサウスウエールズ(NSW)州側を紹介したが、今回は南オーストラリア(SA)州側を紹介する)

2.私が走ったルート
空港があるアデレード郊外から本道を北西に進み、大果実生産地帯であるリバーランド地域を抜けてNSW州ウェントワース(Wentworth)まで走行。
(1)アデレード郊外からブランチェタウンまで
アデレードは人口100万人以上のSA州州都として重要な都市であるが、その昔、街の周辺にはワイン用ブドウ畑が広がっていた。世界的に有名なバロッサバレーもアデレードからそれほど遠くない位置にある。アデレート近郊のガウラー(Gawler)より本道に入って30分もしないうちにバロッサバレーに着く。本道から少し出るがタヌンダ(Tanunda)に案内所があり、ワイナリー巡りの際には立ち寄りたい。さらに進むと、本道とマレー川とが初めて交差する場所、ブランチェタウン(Blanchetown)に到達する。ここはリバーランド地域の入口となる。
(2)リバーランド
(ブランチェタウン~レンマーク)
SA州内陸地域は半乾燥的地域であり、かんがい施設が無かった100年以上昔には、草原で綿羊を放牧させるなどの牧畜が行われていた。羊毛はマレー川沿いの船着場に送られ、そこから外輪式蒸気船により河口の街まで出荷されていた。マレー川沿いの町には観光用に蒸気船が係留されており、昔の面影を今に伝えている。
かんがい農業導入後、リバーランドでは生鮮柑橘類、ワイン用ブドウ生産が大規模に始まった。道沿いには柑橘畑、ぶどう畑を多く見ることができる。リバーランドを本道に従って進むと、同地域の最後の大きな街レンマークに到達する。蛇行したマレー川が過去の氾濫で作り出した荒涼とした光景が見られ、川の大きさを実感できる。
リバーランド地域はミバエ未発生地域に指定されており、輸出で強みを持っている。なお、この地域には植物検疫の検問所があるので、通過される際には持ち込む果物等に気を付けられたい。

(3)ミルデューラとウェントワース
レンマークから進むと、ビクトリア州に入る。マレー川も本道と平行して流れ、その間には州立森林公園等があり自然豊かな地域だ。この先で再び本道とマレー川が交差する場所がミルデューラ(Mildura)という町。ここは、オーストラリアの植民地で初めてかんがい農業が行われた場所とされており、街の案内所には誇らしげにその歴史が展示されている。現在も重要な農業地帯で、周辺には果実やブドウ畑が広がる。
本道から外れミルデューラからマレー川を少し下ると、NSW州ウェントワースの町がある。ミルデューラ同様、かんがい農業によって栄えた町であると同時に、洪水による被害を受けてきた歴史もあるという。

3.実際に走って
スタートハイウエーは、マレー川に寄り添って3州を通過する長い道だ。雨が降れば、本道沿いの道ではひどくぬかるみになることがある。私もウェントワースのブドウ畑沿いの道で車が立ち往生した。雨天の際は決して知らない未舗装道路は通るべきではない。
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