新・たえこのワイン 第30回 Tamburlaine Organic Wines
【Tamburlaine Organic Wines】
358 McDonalds Road Pokolbin NSW 2320
Tel: +61 2 4998 4200
https://www.tamburlaine.com.au/
先日、珍しいワインを試飲する機会に恵まれました。2001年のカベルネ・ソービニョンです。13年の長期にわたって瓶熟成されていたワインは一体、どんな味になるのか。普段、私たちが一般の小売店で入手するような「すぐに飲んでおいしいワイン」とは全く違った印象であることは想像していましたが─。
【フルーティーさが消滅】
まずグラスに注いだときの色は、濃さを保っていましたが、光に透かすと赤茶けて見え、グラスの底に少し沈殿物が溜まりました。これは長期瓶熟成された赤ワインではよくあることです。色が濁っていると飲めるかどうか怪しいですが、沈殿物は数年の瓶熟成でも瓶の内側にできてきます。余談ですが、日本のワイナリーを訪問したときに日本の衛生基準は他国よりも厳しいため、沈殿物ができないようなワインに仕上げるのが難しいということを聞いたことがあります。
次に香りですが「フルーツ」を連想させるアロマが一切なくなっていました。ワインのアロマを表現するときに、最も良く用いられるのはフルーツのアロマです。しかし、今回はそれが一切なく、木や土っぽさ、ケミカル臭がじんわり香ってきました。好き嫌いはあるでしょうが、滅多に試飲できないユニークなキャラクターと言えるでしょう。
味わいもフルーティーさがなくなり、例えると飲みやすい漢方薬のような味です。若々しさやはじけるようなフルーツのフレーバーがない代わりに、じんわりと木酢液のような余韻が残りなぜか癖になる味でした。
【一期一会の出会い】
オーストラリアのワインは全体的に高品質で、安くても若いワインはだいたい万人うけするように出来上がっています。しかし、今回のように年月を重ね、おそらくもう二度と同じ味にはめぐり合えない熟年ワインには一期一会の縁を感じてしまいます。
キャラクター ★★★★★
品質のリスク ★★★★☆
面白み ★★★★☆
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