第173回 Riede

 先週にも紹介したグッドフード・アンド・ワインショーで、高級ワイングラスメーカーであるリーデル社が各種ワイングラスやデキャンタを展示していたほか、参加者体験型のテイスティングセッションを開催していた。参加者は同社のワイングラスを持ち帰ることができるので、予約段階で売り切れているものが多かった。

 さて、同社のワイングラスは赤ワイン、白ワインという分別だけではなく、シラーズ用、カベルネ・ソービニョン用などというように品種別に細かくデザインが異なる。グラスの縁を微妙にカーブさせてワインが口内に届く場所を変えていたり、グラスの深さと形でワインのアロマを最大限引き出す工夫がされている。

 そんなワイングラスの中に、ひとつだけ真っ黒なグラスを発見した。これでは微妙なワインの色味や、ワインの「脚」を見てアルコール度数を測ることもできないのではなかろうか?

 「これは究極のブラインドテイスティング用グラスなんです」同社のスタッフが教えてくれた。「視覚に頼らずに、嗅覚(きゅうかく)と味覚だけでどんなワインか想像する、ワインテイスティングのおもちゃみたいなものです」と笑いながら付け加えた。なるほどおもちゃとして購入するには高価なグラスだが、遊び心のある商品だ。

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