ことの葉「世界のSUSHI」

オーストラリアに来て驚いたことの一つは、寿司屋の多さだ。「スシトレイン」から始まりさまざまなチェーンがあちこちにある。なんといっても彼らのメニューの豊富さには脱帽だ。アボカド、カツ、天ぷら、何でものりに巻かれている。アメリカのカリフォルニアロールも有名だが、SUSHIが英英辞典に登録されているくらいだから、これがきっと国際標準になりつつあるのだろう。しかし日本人のプライドか、筆者はこれらを寿司とは認めたくない…と思っていたはずだった。先日日本に一時帰国して、有名回転寿司チェーン店に行ったときのことだ。やっと日本のお寿司が食べられると喜んでいた。だが、シャリの上に海老とアボカドが乗っていた。「とうもろこしの天ぷらにぎり」などという変わりダネもあった。日本食が世界に広まるのは嬉しく思いつつも、複雑な気持ちになった。これが逆輸入というものか。(桃里)

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