第457品 ボーリングのオーツミルク
日本のコーヒーラバーの中でも、特に女性の間で人気が高まっているのがオーツラテです。牛乳の代わりに植物性のオーツミルクを使ったもので、食物繊維が豊富で腸活にもぴったり。今回はそんなオーツブームに注目し、酪農大国ニュージーランド(NZ)生まれのオーツミルクメーカー、ボーリング(Boring)を紹介します。
「Boring(つまらない)」というネガティブな社名には、「つまらないほど一貫して素晴らしく、信頼でき、つまらないほど牛乳に似ている」という意味が込められています。オーツミルクといえばスウェーデンの「オートリ―(OATLY)」が代表的ですが、「スウェーデンなんて素敵な国ではなく、なんてことないNZで生産している」と自虐ネタも交えています。創業者のモーガン・モウさんはタラナキ出身で、オーツにもコーヒーにも精通していることから、コーヒーに合うオーツミルクの開発には最適な人材だったそうです。
今回はボーリングのバリスタ用オーツミルクを自宅のミルクフォーマーで温め、カフェラテを作ってみました。砂糖が入っていないのにオーツの自然な甘さと香ばしさがあり、それでいてエスプレッソの香りの邪魔をしません。牛乳よりさっぱり、アーモンドミルクや豆乳より癖がなく、牛乳のようにきめ細かく泡立つのでラテアートもできます。オーストラリアの食料雑貨店で購入したところ、値段は1リットル当たり6.63豪ドル(1豪ドル=約107円、値段は調査当時)。同社のウェブサイトには20個以上のQ&Aが掲載されており、原材料やサステナビリティー(持続可能性)に関する透明性が保たれている点も魅力です。(岩下)
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