地声人語 - vol.772

■好きなアーティストのためなら、立ち席でも耐えられます。開演までじっと立ち続ける時間は、足に疲労がたまって地獄。しかしいざライブが始まると、さっきまでの疲れが嘘のように足が軽くなります。しかしいざ終演すると、魔法はライブの熱気と共に去り、再び足の痛みを抱える自分と向き合う時間がやってきます。(有梨)

■好きなインフルエンサーのためなら、何時間もかけて訪れます。山奥に住む彼の小屋を訪れた際には、まるで天国のようだと思ったものです。彼と話している時に時間は止まり、そこは静謐な空間と化します。自分が高尚な存在になったかのような気分になりますが、実際は何者でもないままの自分と向き合う時間がやってきます。(西嵐)

■好きなアスリートのためなら、深夜の試合も最後まで見届けます。バドミントンシングルで世界ランキング3位の山口茜選手と2位の差は非常に小さく、ランキングを上げてほしいと応援に熱が入ります。勝利の瞬間は自分も強い達成感を抱きますが、翌朝、寝不足のまま出勤する自分と向き合う時間がやってきます。(鮎子)