NZ12月食品価格、外食など主導で1.5%上昇

ニュージーランド(NZ)政府統計局がこのほど発表した2024年12月の食品価格は、前年同月に比べ1.5%上昇した。11月の1.3%上昇から上げ幅は拡大した。加工食品(Grocery food)が前年に比べ2.7%上昇し、レストラン・調理済み食品が3.1%上昇したことが、全体を押し上げた。加工食品の中では、バターと2リットル牛乳、オリーブ油が上昇を主導した。
統計局広報官によると、500グラムのバターは1年間で50%値上がりし、23年12月時点の4.48NZドル(1NZドル=約87円)から1年後に6.66NZドルに上昇した。アナリストによると、バターの価格は世界的に供給が減少していることで、数カ月間高止まりする予想という。
レストラン・調理済み食品の価格は、ランチ/ブランチやハンバーガー、レストランでのディナーの値上げが影響した。
その他、肉・鶏肉・魚は2.1%上昇。特に牛肉は10.2%値上がりした。アルコール飲料とノンアルコール飲料は、それぞれ2.6%上昇、5.1%上昇だった。
一方、果実・野菜は8%下落し、全体の引き下げ圧力となった。サツマイモが60%下落したほか、ジャガイモ、タマネギも値下がりした。
食品価格全体の前月比は、0.1%上昇だった。

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