健康は特権?
スーパーマーケットで買い物をしていると、食品の価格が「二極化」していると感じる。こだわりのグルメ食品が高値で販売される一方、いかにも体に悪そうな加工食品が二束三文で売られていることもある。
若者が大量にインスタント食品を買い込んでいるのを見ると、「お金がないのだな」と同情する一方、自分もそうだったと振り返り、まあ若い時期限定で大丈夫だろうとも思い直す。しかし、経済的な理由で不健康な食生活を長く送ることを余儀なくされた場合、これは問題だ。
タスマニア州で実施された調査によると、低所得者層の住む地域で新鮮な野菜や果物を販売する店は全体のわずか5%で、バランスの取れた食生活を送るには家計の4割以上を費やす必要のある家庭があることが分かった。農業大国なのに、国民の健康な食生活は金次第、というのは何だか悲しい。(葉羽)
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