第20品 「グリークスタイル・ヨーグルト」

ニュージーランド乳業最大手フォンテラが先ごろ、タスマニア(TAS)州のヨーグルトと乳製品デザート事業タマー・バレー・デアリーを、仏伊系同業のパルマラット・オーストラリアに売却することを明らかにしました。今回紹介するグリークスタイル・ヨーグルトはそのタマー・バレー・デアリーの主力製品です。

日本でも最近グリーク(ギリシャの)ヨーグルトが話題になっています。グリークヨーグルトは、発酵過程で水切りし、余分な水分や乳精(ホエー)を除去することで通常のヨーグルトに比べタンパク質が約2倍になると言われています。通常のヨーグルトより濃厚で、温かい料理に口直しとして添えられることもよくあります。

ローンセストンにあるタマー・バレーのファミリービジネスだったタマー・バレー・デアリーは2013年にフォンテラに吸収されたばかりでしたが、今回の売却は拡大する負債が背景にあったようです。産業が限られるTAS州を代表する事業でもあるので、外資の傘下に入っても健闘して欲しいですね。

1キログラム入りで6豪ドル(1豪ドル=約88円、価格は調査時)ほどで市販されていますので、ほかのヨーグルトよりは若干割高です。食感はとてもクリーミーで、コクがあり、フルーツやミューズリーを振りかけた朝食としても十分満腹感があります。(百花)

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