ことの葉「一日の始まり」

日本では最近「モーニング」の文化が流行っていて、喫茶店でコーヒーを頼めば、定番の厚切りトーストとゆで卵がついてくることが多い。静かな店内には、新聞をめくる音や、常連客同士の控えめな「おはよう」のあいさつが、穏やかに聞こえる。何か特別なことがあるわけではない。それでも、その空間に身を置くだけで、ささやかな幸せを感じたものだ。

オーストラリア人も、朝の時間を大切にしているようだ。強い紫外線とカラリとした風を感じながら、近所のカフェに入ると、店員がまるで旧知の友人にするように笑顔で「How are you?」と声をかけてくる。メニューには、アボカドトーストや、ポーチドエッグ、香り高いフラットホワイトが並んでいる。

静かな日本のモーニングとは、どこか雰囲気が違うが、不思議と同じような幸福感を抱く。どちらの国も朝を慈しむ気持ちは変わらないのだと気づかされる。(三川)

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ウェルス編集部

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