ことの葉「意識改革」

フードロス削減には、冷蔵庫の中だけでなく買い物や意識そのものを見直す必要がある。フードロス全体のうち、家庭から出る廃棄物は6割以上を占める。冷蔵庫の奥で賞味期限が切れた食材や、何があるか把握せずに買い足す習慣が背景にあるという。

先日、食品廃棄削減に取り組む団体オズハーベストを訪れた際、その課題を解決するために紹介されたのが、「Used it up」と書かれた黄色いテープだ。消費期限が近い食品に貼ることで、優先して使う食材がひと目で分かる。実際に40%のフードロス削減が期待できるという。

筆者もこのテープを試してみた。賞味期限の近い食材に貼ったところ、整理が進み無駄が減る実感が得られた。その日の夕食にはテープ付き食材でカレーを作ろうと思いチキンを買い足しにスーパーへ。つい習慣で棚の奥に手を伸ばしたが、今すぐ食べるのにその必要はないと手前のものをかごに入れた。フードロス削減の意識改革は始まったばかりだ。(紗月)

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