「コメ自給」破綻の予感 鈍化する規模拡大

コメの価格が5月頃から上昇基調だ。一部のスーパーでは「お一人様5㌔2袋まで」と購入を制限する動きも出ており、将来の「コメ不足」を予感させる事態だ。

背景には、新型コロナ禍の影響で客足が減っていた外食産業界で需要が急激に回復したことがある。一方、昨年の猛暑の影響で新潟などの主産地で品質が悪化し、供給が減って23年産主食用米の民間在庫量(6月)は156万㌧と1999年以来最低の水準だ。適正水準とされる180~200万㌧を大きく下回り、新米が出回る前の端境期の中で、売り惜しみ、買い急ぎが起きている可能性がある。

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