第35回 早春のパースで煮込み料理
まだまだ寒いパースですが、庭で草むしりをしていると毛虫を発見したりと、春が感じられるようになりました。わが家の庭では、ライムの花がたくさん咲いており、実がなるのが楽しみです。
さて今回は、今の時期に市場によく出回る野菜、リークをご紹介します。
日本名では、リーク、リーキ、西洋ネギ、ニラネギ、ポロネギなどと呼ばれており、日本でも一部の地域で栽培されていますが、流通量はごくわずかだそうです。海外からの輸入品が売られていますが、価格は高めです。
リークは、タマネギやニンニクと同じネギ属の食材です。欧米で広く使われており、日本のネギと見た目はよく似ていますが、ネギよりも太く大きく、白い部分はしっかり固く締まっています。
ネギ属の食材は、ケンペロールという、血管を守る抗酸化物質を含んでいます。また、リークには体内に吸収されやすい形の葉酸も含まれているそうです。葉酸は、特に妊娠中に必要な栄養素ですが、一般的に血管の炎症の原因となる物質を抑制する働きがあるそうです。
さらに、ビタミンC、B6、Kにマンガンや鉄といった微量栄養素もリークからとることができます。
■リークを調理する
リークにはネギ特有の香りや辛みもなく、和食に使うと少し違和感があるかもしれません。肉と一緒に圧力鍋で調理する西洋風の煮込み料理によく合います。
じっくりとよく煮込むと、柔らかく甘くなります。味はタマネギとやや似ていますが、タマネギほど強い甘さではなく、優しい、マイルドな甘みが出ます。そして、日本のネギのように、煮込んでもぬめりが出たり水っぽくなったりしません。
パースのスーパーマーケットで手軽に手に入る鶏もも肉をメインに、旬の野菜を組み合わせて圧力鍋で柔らかく煮込むのがわが家流です。お肉とたっぷりの野菜が一気に食べられて、温かく飽きがきません。たくさん作って翌日の朝食用にとっておけます。
■スープストックもパースで調達
日本で手に入るコンソメスープの素など、固形スープは洋風スープを作る時に便利です。スープ(洋風だし)は、英語でストック(Stock)と呼びます。
パースでは、液体と固形のストックが売られています。野菜・チキン・ビーフなどの定番ストックのほか、アジア料理用のストック(アジア系のハーブが入っていたりする)なども見かけます。使い方は日本のスープの素と同じです。
大きくカットした鶏もも肉、リーク、トマト、タマネギ、ニンニクを、ストックとローリエの葉と一緒に1時間ほどじっくりと煮込みます。野菜の甘みをふんだんに味わえる一品です。
野菜からも水分が出るので、水を足しすぎないのがポイントです。仕上げには、イタリアンパセリなどのハーブやコショウを散らします。
リークが手に入らないときは、同じく旬のキャベツやハクサイを代用できます。
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