第29回 マヨネーズ① 豪市場の状況
すしなどの日本食が一般家庭にも浸透し、日本の調味料への理解も高まってきています。一般的なスーパーマーケットでも、醤油・味噌・テリヤキソースに並んで日本式のマヨネーズは当たり前のように販売されるようになりました。
酸味が少なくまろやかな日本式のマヨネーズは西洋のマヨネーズとは別物と認識されているようで、スーパーでも輸入食品コーナーや、シーフードコーナーの近くに置かれています。タイ産キューピーマヨネーズの価格は300gで4.75豪ドル(調査当時)で、洋風マヨネーズと比べると2割ほど高い価格設定です。
和食レストランで用いられる和風マヨネーズは、キユーピーがタイの自社工場で製造しているマヨネーズのシェアが高く、日本以外の国籍のレストランオーナーの間でもキユーピーのブランドが「日本風のマヨネーズ」の代名詞となっているほど認知度は高いです。
すしロールの上に大胆にマヨネーズをかけたメニューを多く見かけるほか、スイートチリソースと混ぜて独自のチリマヨソースにするなど、日本ではあまり見かけない使い方も人気のようです。
グルテンフリーや添加物不使用などの健康志向がトレンドですが、マヨネーズに関しては現状では健康を意識した商品への需要は見られません。ただ、オーガニック製品や動物愛護の観点から放し飼いの鶏の卵(フリーレンジ・エッグ)の需要は高く、ここ数年でフリーレンジ・エッグを使用したマヨネーズも登場しています。
※本記事は日本貿易振興機構(ジェトロ)による「オーストラリアにおける日本食材の販売事例調査(2017年3月)」の情報を参考にしております。レポートの全文は下記リンクよりご確認ください。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2017/02/9ddebf5de1d1b828.html
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