皮むきオレンジ

皮をむいたプラスチック容器入りのオレンジが最近話題になった。米国の高級スーパーに登場したようだ。これを「利便性追求の行き過ぎ」と見るか、「とても便利」と見るかは人によって違うだろう。

コンビニがそこら中にはびこる日本では、利便性の追求は日常茶飯事。一方のオーストラリアの都市部では、加工物の摂取による人体への影響の懸念や環境保護の観念から、プラスチック離れや、自然の食材は手を加えずに消費する傾向が高まっているように思う。

さて、皮むきオレンジだが、ツイッターなどで話題となった後まもなく、スーパーから姿を消したという。

過剰なプラスチック包装に目をつむって、オレンジの皮をむきたくないほど忙しい生活を想像してみた。機械作業かもしれないが、知らない誰かが直前にむいたイメージが湧いてきて、生鮮食品だけにやはり自然のまま買いたい気がする。(百花)

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