第40回 シドニーで大規模展示会、日本食に手ごたえ!
オーストラリア最大級の食品展示会ファイン・フード・オーストラリアが9月20日~9月23日にシドニーで行われた。今年31回目で、シドニーオリンピックパークでの開催は初めて。国内業者のほか、「Flavours of The World(世界の味)」と題されたエリアにはアジアを中心に各国の業者が出店した。目立ったのは120を超える業者が出展した中国の圧倒的な存在感。一方、日系の単独での出展は数社にとどまったようだが、聞こえてきたのは前向きな発言。日本の食や食文化に対する関心は海外で確実に高まっているようだ。
水産加工メーカーで、元祖「たこわさび」で知られるあづまフーズ(三重県)は、7年前に続き2度目の出展。貿易部の小野寺啓太・副部長によると、今回持ち込んだのは、加工済みの冷凍した巻きずしの具。解凍して手軽に使え、味も安定して管理できるため、人件費の高いオーストラリアで需要があるとみる。
また、今年創業115年となる製麺機のさぬき麺機(香川県)は、同社製品を輸入販売する食品加工機器の現地業者ジョセフ・リーの応援として参加。海外事業部の団栗崇博課長は、昨年と比べて「手ごたえが全然違う」と自信を見せる。ラーメン人気などを背景に同社製品に対する需要は「アフリカ以外の世界中で伸びている」状態で、オーストラリアでのめん機の販売台数は昨年の2台から今年はすでに6台に達するという。同社のめん機は小型から大型まで幅広い品ぞろえが売りで、うどんやそばだけでなく、ラーメンやパスタ、ライスヌードルにも対応できるそうだ。ジョセフ・リーはまた、鈴茂器工(東京都練馬区)のすしロボットも取り扱っており、展示会で紹介されていた。
食品容器の天満紙器(大阪市)は初の出展。オーストラリア向けにはすでに、日本で作ったプラスチックカップなどを輸出しているが、今回は、ボール紙などを使った素朴な容器が主流のオーストラリアに「あえてカラフルな紙器を持ち込んでみた」(山本英生・取締役国際部部長)という。
フランス人がオーナーの京都発の弁当箱専門店「Bento & Co」も初出展。ネットを通じて世界90カ国に販売しているが、オーストラリアからの注文が増えていることを受けて出展を決めた。今回は飲食店向けの商品を持ち込んだ。
■ミレニアル市場攻略を
また、オーストラリアの食品業界向けの座談会では、交流サイト(SNS)を使って、ミレニアル世代(18~35歳)の関心をとらえることの重要さが話され、注目を集めていた。
食品の宣伝ではまずビジュアルが非常に重要であり、ミレニアル世代については非常に短い時間で関心を引く必要があるため、SNSは理想的なマーケティング方法だという。ミレニアル世代は非常に洗練され、生き方のスタイルを購買行動に反映させることから、商品や店のこだわりを積極的に説明し、売り上げ増には、社会貢献活動などを通じてまずミレニアル世代「支持」を得ることも大切だとか。
ちなみに、SNSで一番人気の高い食品の写真はケーキで、色彩が豊かで派手なもの「color and decadence」が最も関心を集めるそうだ。
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