第19回 Mirassou winery

【Mirassou winery】
Modesto, CA, USA
Mirassou Wines | Mirassou Wines
Mirassou wines are just right for every moment. Crafted from sun-drenched California grapes for the past 160 years, Mirassou takes each moment and makes it eve…
友人からカリフォルニアワインを土産でもらいました。Mirassou wineryの2012年ピノ グリージョです。オーストラリアにいると、オセアニア産のワインばかり飲んでいるので、カリフォルニア産は久しぶりでした。同じ新世界のワインの特徴でしょうか、オセアニアで親しみ深いスクリューキャップの栓がしてありました。
さて、ピノ・グリージョはピノ・ノワールの突然変異でできた品種で、近年、新世界のワイナリーで生産が増えています。フランス発のピノ・グリスがイタリアでピノ・グリージョと呼ばれるようになったので、品種は同じと言えます。フランスのシラーがオーストラリアではシラーズと呼ばれているようなものです。同じ品種であっても、オーストラリアのシラーズは独特の力強いキャラクターを持ち、オーストラリア産ワインのアイコン的存在にまでなっていますが、同様に同じ品種でも地域によってワインに仕上がった時の印象が違ってくるのが面白いところです。このように、呼び方だけでなく地域の特性も反映されるので、別品種のワインとしての考え方もあります。
■若いのに芳醇
今回のカリフォルニア産ピノ・グリージョは、オセアニア産に比べて色が濃く見る方向によってはピンクがかっても見えます。香りは、よく熟れた白桃やりんご、シトラスがバランスよく、味わいも同様のフルーツにはちみつのコクとほのかな酸味が隠れており複雑で面白みがあります。2012年産という若いワインであり、飲みやすいフルーティーさがありますが、じっくりと味わうととても複雑なフレーバーを発見できます。
オセアニアの同種ワインは、フルーティーな点は同じですが、桃よりもシトラス系のフルーティーさが強いように思います。また、ソービニョン・ブランの代替ではありませんが、酸味を押さえつつもドライな仕上がりになっていることがあります。このような仕上がりの違いはブドウの育つ環境の違いはもちろん、需要とのマッチングを目的にワインメーカーが思考を凝らしていることが考えられます。
■環境とワインスタイル
カリフォルニアの土壌は、火山性の肥沃な土壌です。肥沃でありながら、ブドウ栽培に適した水はけの良さがありますので、濃厚なブドウジュースが期待できます。複雑な香りと味わいはここにルーツがあるのではないでしょうか。また、消費者の嗜好として、すっきりとしたドライな白ワインが好評なオセアニアとは違ったキャラクターを確立しています。シャルドネほど深みや重みはありませんが、白ワインの中でも濃厚さを感じさせるので、同様に濃厚なチーズとの相性が良いでしょう。また、フルーティーなため、アジア系の食事にも合わせられそうです。タイ料理の串焼きであるサテイやシーフードのグリルがお勧めです。
一方で、比較的さっぱりとしたオーストラリア産のピノ・グリージョにはサラダや白身魚のムニエルといったシンプルかつスパイシーではない食事が合いそうです。また、同じオセアニアであっても、冷涼でピノ種の栽培に適しているニュージーランド産ではより繊細な風味が期待できます。フルーティーなものであれば、生ハムなど塩辛さと脂の甘みを感じられる食事が合いそうです。
親しみやすさ ★★★★☆
フルーティ度 ★★★★☆
ドライ度 ★★☆☆☆
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