ことの葉「ひ肉なひき肉」

月曜はミートボール、火曜はタコス、週末はミートソース。オーストラリアでは牛ひき肉の売れ行きが好調という。安くて使い回しが利くためだ。4年に及ぶ物価高を受け、食卓の代打が節約の主砲に躍り出た。

スーパー大手ウールワースの食品部門では、7~9月の平均商品価格が0.7%下がった。値引きで客を呼び込む一方、燃料高による物流費の増加が迫る。9月の物価上昇率は4.3%に達し、先には中銀が追加利上げを断行。安値を維持できるかは見通せない。

消費者は特売品を求めて店をはしごし、企業は値上げを抑えて客をつなぎ留める。そんな中、ウールワースの株価は1年間で5割以上上昇した。ひき肉の人気は、食生活が豊かになったからではなく、家計に余裕がなくなったから。売れれば売れるほど苦しい暮らしが透けて見えるとは、何とも皮肉なヒット商品だ。(岩下)

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ウェルス編集部

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