ことの葉「異国の地でカップラーメン」

90年代のまだ学生の頃、海外で日本人旅行者に現地で出会うと、よく驚くことがあった。彼らが日本からカップラーメンやレトルトなどの携帯食を持っていたからだ。せっかく異文化の地に来て、さまざまな異国のフードを食べる機会があるというのに、なんてもったいないことをするのか、と。

こちらは昨年末、欧州各地を回った。スペインではパン食やパエリア、イタリアではパスタやピザ、フランスでも現地の郷土料理を楽しんだ。楽しんだのだが、旅行が終わる頃はピザやパンなどウンザリで、「白まんま」が欲しくてたまらなかった。パリは日本食ブームで、そこかしこに日本食レストランがあったが、外国人が見よう見まねで作る寿司やラーメンなどは食べたくなかった。

そこで、街で見つけたアジア系グロッサリーに吸い込まれるように入り、日本のカップラーメンを思わずレジに並べていた。それはきっと、カップラーメンが30年間に進化したからに違いない。(西嵐)

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ウェルス編集部

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