岐阜県が鮎を売り込み、豪向け輸出解禁で
岐阜県は今月27日から、岐阜県産鮎の認知拡大と輸出促進を図る目的で、オーストラリアの旅行業者や飲食関係者などを対象にシドニー各地でイベントを開始した。岐阜県産鮎は、2024年に加工品としてのオーストラリア向け輸出が解禁されたものの、輸出先はまだ決まっていない。
2024/25年度(3月期)の県産鮎の輸出量は、前年度比3.2トン増の8.5トンと過去最高を更新した。ベトナムなど東南アジア向けが中心で、世界的な和食人気の高まりを背景に需要が拡大している。オーストラリアでも、過去に飛騨牛や岐阜産のいちごなどを取り扱った輸出会社が関心を寄せている。
27日には、シドニーの日本食レストラン「ロバタ・ジョーンズ」で、約15人の現地の旅行業者が岐阜産にちなんだ料理を試食。骨まで柔らかく調理され、温めるだけで手軽に食べられる塩味の鮎の加工品や、岐阜県の飛騨や高山の郷土料理で、朴葉(ほおば)という大きな葉の上にこうじ味噌を乗せて焼いた「朴葉味噌焼き」などの試食が行われた。
現地の旅行会社に勤める白人系の男性は、「鮎は初めて食べたが、甘さを感じられて美味しかった。内臓がすでに取られているのでとても食べやすい」と話した。
朴葉味噌焼きは和牛と共に提供された。主にオーストラリア国内の韓国人を対象にしたツアーを提供している女性は、「甘く、クリーミーな味噌が、和牛の味を補完していて驚いた。和牛の脂っこさも緩和してくれるため、食が進む」と話した。
29日には日本食レストラン「MASUYA」で、現地シェフやメディア関係者ら約40人を招いた県産食材の懇談会を開いた。農林水産省から日本食普及親善大使に任命されているメルボルンのシェフ、荒金育英氏が考案した鮎のメニューが試食として提供されたほか、飛騨牛も併せて紹介された。参加者からも、「頭部まで食べられる魚の加工品は珍しい。骨も気にならずに食べられる」と好評だった。
県によると、未調理の鮎の輸出に関しても近いうちに解禁される予定だ。輸出向けの県産鮎はすべて養殖で、安定供給できる点も強みとなっている。
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