第8尾「Striped Bonito(ハガツオ)」
ニューヨーク・ヤンキースを彷彿させるクールなストライプ模様。最近はオーストラリアで、釣り愛好家の間でもハガツオが釣れる季節になりました。カツオは世界中の温暖な海域に生息していますが、特に日本では昔からカツオブシなどで、日本の食文化を支えてきた魚でもあります。【ウェルス編集部】
カツオ類は、縦縞が腹側にあればカツオ、背中側にあればハガツオだと言われます。約45センチくらいに成長しますが、最大で1メートルくらいになるものもあります。
身は、マグロのように血合いが乗って赤黒く、鉄分やビタミンAなどが豊富です。ただし熱を通すとパサついてしまうため、刺身かたたきで食すのが一般的です。背の部分を強火であぶり、ねぎやにんにくなどをのせて、ポン酢をかけて食べるたたきは非常に美味です。
加熱する場合はツナ缶の代用となる場合が多いようです。実際、世界のカツオ漁獲の80%以上が缶詰になり、ツナ缶の原料の7割はカツオだと言われます。
オーストラリアでは、新鮮なものでも1キロ約20豪ドル(約1,600円)前後で購入できます。かくいう筆者も先日、丸1匹買ってきて3枚に下ろし、火であぶってカツオのたたきを作って美味しく食べました。
しかしその1週間後、偶然にも知人から、真空パックの日本産のカツオのたたきを頂き、食べてみました。その美味しいこと。こちらは輸入ものの冷凍真空パックですから、新鮮ではありません。なのにこちらの方がおいしいというのはどういうことでしょうか。日本近海のカツオの上質さ、そして日本の魚処理技術の高さを思い知りました。(文・西原哲也)
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