地声人語・湖城の窓から- vol.479
【地声人語】
毎朝、隣家の母親が怒る声が聞こえてきます。その母親、外で挨拶を交わす際はいつも穏やかな感じなのですが、聞こえてくる怒声は、まるで軍隊の教官のよう。身支度をしない子ども達にしびれを切らす母親の様子がありありと伝わってきます。今度挨拶する時は、「毎朝大変ですね」と言ってみようか迷ってます。(百芍)
毎朝、隣家の母親が子供と遊んでいるのを見かけます。その母親は米国人で、外で挨拶を交わす際は警戒感たっぷりで厳しそうな感じなのですが、生き生きとして活発なかわいい子供たちを見ると、実際は心優しい母親なのでしょう。今度挨拶する時は、その警戒感を解くような質問がないかと考えあぐねています。(西嵐)
毎朝、隣家の母親が床を掃除する音が聞こえてきます。その母親に「先週工事したお宅のフローリング、いくらだった?」と聞いたら自慢の高級床材を使った部屋に招いていくれました。外で挨拶を交わす際は今まで普通の話題でしたが、今度挨拶する時は「床の調子はどうだい?」と自尊心をくすぐろうと思っています。(尋助)
【湖城の窓から】
「関係回復」
今週はめまぐるしい動きがありました。オーストラリア産ワインへの反ダンピング課税、大麦の関税に関するWTO提訴、そして中国外務省幹部による偽造写真の投稿と、火に油が注がれた感があります。
11月上旬、中国政府系メディアが豪産農産物の輸入規制の可能性を報じたものの、中国政府は「輸入業者の問題」と否定しました。その後しばらくは動きがなく、オーストラリア政府もあくまでも政治問題ではないとして「待ち」の姿勢を取りました。
しかし、そのスタンスは甘かったのかもしれません。2014年に当時のビショップ外相が「中国は弱さを敬わない」と看破し、強面のアボット政権は中国に遠慮することなく主張し続けたことで、交渉が進みました。同年11月に習近平主席はオーストラリア議会で「両国関係はかつてないほど良好」と演説するまでになっています。
偽造写真投稿などという低次元な攻撃まで出ました。事の発端は面子を潰したといわれるコロナ発生源の追及発言。モリソン首相は自身の面子を掛けて、習主席と直談判したらどうでしょうか。【ウェルス編集長】
【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】
カタールが豪産羊肉の輸入補助を停止しました。停止の理由とみられているのはどんなことでしょうか?(答えは記事中に)