豪産穀物の高値続く グレインコープは純利益5倍
冬作物の作付が始まったオーストラリアの穀物市場は、海外の強い需要により高値が続いている。東部州最大の穀物商社グレインコープは11日、2021/22年度上半期(21年10月−22年3月)の決算で、税引き後純利益が2億4,600万豪ドル(1豪ドル=約92円)と、前年同期から5倍近くに急増したと発表。取扱量は3,800万立方トンで同25%増の中で、輸出市場の供給減少による価格上昇が奏功した。同社はウクライナ情勢や気候条件に恵まれたとし、下期も環境は良好とするが、一部では投入コストの高騰により農家の来期の作付意欲が減退しているとの声も出ている。【ウェルス編集部】