和歌山県が梅酒イベント、カクテルを提案

和歌山県は9日、同県産梅酒の販路拡大を目指したビジネス向けのイベントをシドニーのレストラン「Prefecture 48」で開催した。河本食品や梅樹園、CU9など8社から9種類の梅酒が紹介され、シドニーのレストランや卸会社など約30人が参加した。【ウェルス編集部】

和歌山県産梅酒を試飲する参加者(NNAオーストラリア撮影)

同イベントでは、梅酒の飲み比べやカクテルの提案、カナッペ6種類とのペアリングが行われた。カクテルは、現地のレストラン関係者による独自のアレンジを期待して、日本酒とビーフジャーキー、塩昆布、ハイボールなどとの組み合わせを提案した。

和歌山県農林水産部農林水産政策局食品流通課輸出促進班の伊佐康平主査は、「和歌山県では、小さな梅酒メーカーが多数存在し、甘いものからドライのものまで幅広い梅酒があるのが強み。オーストラリアは有望市場の一つとして輸出を強化したい」と話した。梅酒はまだ日本酒の追加のような存在で販売されているケースがあるため、カクテル市場に参入しオーストラリアの飲酒文化の中に入っていくことを目標としている。

CU9はアルコール度数26度のジン梅酒イー(Yii)とみりん梅酒フー(Fuu)で、オーストラリアのファインダイニング市場に挑む。高田遼代表取締役は、「安い、アルコール度数が低い、甘いという梅酒のイメージを変えて、新たなマーケットを作りたい」と意気込む。参加者からは「現代的で挑戦的かつ食事とも合う」との声が聞かれた。

梅樹園のSNS・WEBマーケティング担当の浦孝輔氏は「”B”という認識してもらいやすいブランドですでにメルボルンで販売をしており、今回の来豪でさらなる取引が始まりそうな手ごたえを感じた」と語った。

また、梅酒「遥」を製造する河本食品の河本雅宏代表取締役は「オーストラリア人の梅酒への熱量を感じた。まずは梅酒の輸出を拡大させ、梅干しの輸出にも繋げていきたい」と話した。

イベントはシドニーの人気高級レストラン「Prefecture 48」で開催された

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