月より団子
NNA編集部員中国系の移民が多いシドニーでは21日、アジア人居住者が多い地区を中心に、中秋節を祝うイベントが催された。とはいっても、月見を楽しむのではなく、近所の公園やコミュニティー・センターを利用して、昼間にバーベキューなどの軽食を振る舞うものだ。
自宅近くのイベント会場にはちょうちんが飾られ、参加者には月餅（げっぺい）が無料で配られた。
しかし、中秋節が中国の三大節句の一つであることや、祝い方などについては特に説明がなかったため、白人の参加者の多くは単なる無料のバーベキュー・イベントと勘違いしたようだ。
中国系の主催者らは「イベントを通して伝統を伝えたい」と話していたが、聞けば２世や３世の人が多く、本場で祝った経験はないという。生まれも育ちもオーストラリアの彼らにとって、両親たちが受け継いできた伝統を守っていくのは簡単なことではないようだ。（芽依）
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